漢方における胃もたれ対策
漢方医学では、胃のもたれは水の異常と関係が深いと考えられています。
胃もたれが起きているときには、水の流れが滞り、腹部に水が停滞していることが多いからです。そのため、胃もたれの治療には、水の動きを良くする生薬が配合された漢方薬が良く用いられます。
また、体が冷えることも、胃の働きを悪化させて、胃もたれの原因となります。
もともと体力がない人や、病気などで体力を消耗してしまった人は、体が冷えることで胃の働きが低下してしまうのです。
このような場合には、体を温めて胃の働きを助ける漢方薬が効果的です。
胃もたれを防ぐ食生活
胃もたれのほとんどは、胃の働きが悪くなる事で起こります。
そこで、常に胃の働きを良くしておくことが、胃もたれを防ぐには肝心です。
毎日の食事で、次のような点を意識されるだけでも負担が軽減しやすくなります。
規則正しいリズム
1日3回のリズムで、決まった時刻に食事を取るようにすると、そのサイクルが定着し、
その時刻に合わせて胃が働くようになります。
楽しく召し上がる
胃の働きは精神面の影響を受けやすいので、精神的に良い状態で食事するよう心掛ける事が大切です。そうすることによって、胃液の分泌や胃の運動が活発になります。
冷たいものを控える
冷たい飲食物が入ると、しばらく胃は動かなくなってしまいます。また、胃を温めるために体の熱が奪われるので、もともと冷えがあって胃の働きが悪い方は、ますますそれを悪化させてしまいます。
軽めの夕食を心掛ける
夕食でたくさん食べてしまうと、就寝までの間にきちんと消化しきれずに、胃に負担を掛けてしまいます。朝食と昼食を充実させて、夕食は軽くしましょう。夕食後はお休みになるまで時間をしっかり空ける事も大切です。