漢方の「じんましん」の考え方
気・血・水の異常が皮膚に出る
漢方では、じんましんの原因は気・血・水の異常と考えます。水分の代謝が悪くなると、余計な水分が体内にたまります。すると皮脂や汗の分泌が悪くなるので、皮膚の防御機能も落ちます。
また、血の停滞(瘀血)は、内臓の働きを低下させるため、老廃物が運ばれずに体内にとどまりやすくなります。じんましんは、これらの水分や老廃物を外に出そうとする働きが皮膚に現れたものです。
こういった血・水の停滞は、気の巡りにもかかわってきます。気の巡りが悪くなると、精神的なストレスなどをうまくかわすことができなくなり、その結果、皮膚に異常が出てくる場合もあるのです。
じんましんを鎮める代表的な処方の考えは、便通を促し体内の毒素を出すことで症状を緩和するということですが、人により原因は異なります。 根本的な体質改善を目的とすることが一番健康への近道と考えます。
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