漢方の「カラダの痛み」の考え方

体温低下で血の巡りが悪くなることが原因
早め早めの応対が大切です

 

四十肩五十肩は、漢方でも年を取って体温が下がり、血のめぐりが悪くなったために起こる、肩の筋肉の老化現象と考えます。血が滞る原因には、体温の低下、つまり冷えの他、胃弱、貧血などの内的なものとストレスや疲労、不摂生な生活、運動不足などの外的なものがあります。

四十肩五十肩は、もともと、血の巡りを阻害するそうした内的、外的な原因を抱えている人に、老化による体温の低下が加わった場合に起きやすいと考えられているわけです。

漢方では、いずれの場合も、からだの冷えを取り除いて、血の巡りをスムーズにすることに重点を置きます。
虚弱体質の人や比較的体力のある人によって、また症状によってもお薬が変わります。冷えを取り除き、体を温める漢方薬、また瘀血を解消し血の巡りを良くする漢方薬が用いられます。

治療せずに、1年も2年も痛みを我慢して肩を動かさずにいると筋肉が固まって硬縮してしまうので治るまでに時間がかかります。

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