「高血圧」の養生法

塩分を制限する食事療法が基本。

高血圧の食事療法は、塩分の制限が基本になります。高血圧は、血圧が塩分摂取量の影響を受けやすいタイプと関係しないタイプがあります。 食塩感受しやすいタイプの高血圧の人は摂取量を1日7~8gに制限すると、それだけで下がってきます。 食塩摂取量を減らすには、塩分の多い食品を減らし、料理の味付けを薄味に。 肥満タイプは、減量のために摂取エネルギーの制限を。 高血圧の予防・改善のために積極的に取りたい栄養素は、カリウム、カルシウム、食物繊維、たんぱく質です。

カリウムには、ナトリウムの排泄を促し、血圧上昇を抑える働きがあります。 トマト、ホウレンソウといった野菜の他、さつまいも、じゃがいもなどのイモ類、りんご、バナナ、杏などの果物、大豆などの豆類、海藻類にも豊富に含まれています。

またカルシウムの摂取が少ない地域には、高血圧の人が多いことがわかっています。 ししゃもなどの小魚、京菜、小松菜といった青菜類、ゴマ、アーモンドなどの種実類に豊富です。 食物繊維にも余分な塩分の排泄を促す働きがあります。野菜や果物の他、ひじきやわかめなどの海藻類、えんどうやいんげん、きな粉といった食品に豊富です。

たんぱく質は血管を丈夫にして脳卒中を防ぎます。また、たんぱく質を構成するアミノ酸の一種であるタウリンには、神経の興奮を抑えて血圧を下げる働きがあります。 タウリンは魚介類に豊富です。

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