漢方薬での不妊症対策
女性が妊娠するためには、卵巣や子宮などの生殖器官が正常に機能する必要があります。
漢方医学では、妊娠しないのは何らかの理由で生殖器官の働きに狂いが生じているからだと考え、その機能を正常化するための治療を行います。
生殖器官が正常に働かなくなる理由の一つとして下腹部の血行不良があります。
血流が悪くなる事は、さまざまな病気を引き起こす原因となりますが、特に、下腹部に血液の滞りがある場合には、月経不順や月経困難症になりやすい傾向があります。こうした血行障害が不妊に結びついている場合は、血の滞りを解消する漢方薬が用いられます。
その他に、冷えも大きな要因になります。特に下腹部の冷えやすい方は、生殖器官の働きに影響が強く現れます。冷えがあると、妊娠しにくいだけでなく、生理不順を伴うことが多く、たとえ妊娠したとしても流産しやすい傾向があります。
冬になると手足が冷たくなり、腰から下腹部まで冷えてしまう。夏でもクーラーのきいた部屋にいるのはつらい。このような傾向がある方は、まず冷えを解消する漢方薬を活用することが不妊症の治療に役立ちます。
漢方治療が功を奏し、妊娠した場合には、妊娠中も漢方薬の服用を続けられることをお勧めします。
漢方薬による不妊症の治療は、全身の調和をはかりながら、生殖器官の機能を正常にしていくのが目標です。したがって、漢方薬の服用を続けていたほうが、妊娠中の経過も良く、流産の予防にも繋がり、一般的にお産も軽くて、元気な赤ちゃんが生まれて来てくれます。
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